しつけの悩み

しつけ時のおやつの与え方は?

犬のしつけ(トレーニング)におやつを利用している飼い主さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか?

今回はしつけの際の正しいおやつの与え方を紹介していきたいと思います。

犬のおやつとは?

犬のおやつとは?

ドッグフードは大きく分けると4つに分類されます。

  • 総合栄養食
  • 間食
  • 療養食
  • その他

この中でも普段の食事で食べているものは①の総合栄養食で、いわゆるおやつは②の間食に分類されます。

総合栄養食は日々の食事の柱となるもので栄養面を重視した食品となっているのに対し、間食は栄養摂取というよりも単純に味を楽しむために作られており味や香りなど嗜好性が強い傾向にあります。

おやつはしつけ中ご褒美の役割となる重要なものですので、ワンちゃんの好みに合わせて喜ぶものを選んであげてください。

しつけ時のおやつの適量について

しつけの際に使うおやつは市販のものならほとんどの場合、パッケージに1日の適量が記載されています。しつけが長くなるからといって適量以上に与えることはオススメできません。

おやつ適量は犬の体型によって大きく違います。

様々な形状のおやつがありますが、例えば推奨量が【10粒/日】だった場合10回しかご褒美を与えられないという事になります。

長いしつけをしてもっとご褒美の回数を増やしたいと思った場合、

一粒を半分に切って倍の数にしてみたり、総合栄養食のドッグフードの中でも嗜好性が高めの特別感のあるフードを利用してみるのも良いでしょう。

しつけ時のおやつの考え方

しつけ時のおやつの考え方

犬のしつけ時、できたことに対しておやつをご褒美としてあげるわけですが、この時に注意しなければならないのは、

おやつでワンちゃんを釣って自分の言うことをきかせているわけではないと言うことです。

みなさんは『正の強化』という言葉をご存知ですか?これは刺激と反応による条件付けの学習と言われ、犬のしつけにとってとても大切な考え方になります。

  • 刺激=飼い主からの『お手』などの合図
  • 反応=実際にお手をする行為

この『刺激』に対する『反応』をした時におやつというご褒美を与えることで『刺激』が与えられた際に『反応』が自然と出るように学習させていくのです。

一見おやつで釣っているのと同じようですが、おやつをチラつかせて言うことをきかせているのではないという認識が大切になります。

おやつで犬の行動を誘導するようなしつけをしているとおやつがないと動かないようになってしまいますので、この『正の強化』という考え方を念頭においてしつけをしてみてください。

しつけ時のおやつを与えるときの注意点

しつけ時のおやつの与えるときの注意点

しつけ時のおやつを与えるときにもいくつか注意点があります。3つご紹介します。

注意点①|しっかりと褒めながら与える

できたことに対してしっかりと褒めてあげることが重要です。

おやつという物理的なご褒美も大切ですが、それと同じく飼い主さんが褒めてあげるという行為もワンちゃんにとっては大きなご褒美となります。

しっかりと表情や身振り手振りであなたが喜んでいることを伝えてあげてください。

注意点②|おやつを落とさない

おやつを落とすことでワンちゃんがおやつを探す時間が発生ししつけのリズムが崩れます。

しつけにはテンポも重要となってきますので注意してください。

またテンポ良くおやつを与えられるように取り出しやすく準備しておいて下さい。

渡す時にもたついてしまうとご褒美をあげるベストなタイミングを逃してしまいます。トリーツポーチなどを使うのも効果的です。

注意点③|正しい反応があった『瞬間』に与える

お手やお座りの合図を出したら、それに対して正しい反応ができた場合にすぐにご褒美をあげてください。

『反応』に対してご褒美をあげることが重要です。

良くあるのが『待て』の合図でワンちゃんを待たせておいて遠い場所におやつを置き『ヨシ』の合図でおやつを食べに行かせることです。この場合、ワンちゃんは『待った』行為のご褒美ではなく、『ヨシ』の合図で食べて良いという認識を持ってしまいます

また、正しい反応ができなかったときでも頑張った、惜しかったという理由でおやつをあげるのもNGです。

ワンちゃんがどんなときにご褒美がもらえるのか混乱してしまうことになりますので注意が必要です。

心を鬼にして正しい反応ができたときだけ与えるようにしてください。

しつけ時のおやつの与え方について

おやつは必ず褒めてから与えるようにしてください。

与えてから褒めてしまうと褒め言葉よりもワンちゃんの頭の中はおやつを食べることに夢中になってしまいます。

しっかりと褒め言葉を聞かせてからおやつを与えてください。

最後に

おやつによるご褒美はワンちゃんのしつけに大変有効な手段です。

ただ、一歩使い方を間違えるとおやつがないと動かない子になってしまう恐れもあります。

しっかり効果的なおやつの使い方をすることで早い段階でご褒美がなくてもしつけのなったいい子に成長してくれます。

あとがき

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  • この記事を書いた人

ささみ

ペット栄養管理士、ドッグトレーナーの資格を持ち、人生の大半を犬にまつわる仕事に携わってきました。現在は、これまでに得た知識や経験を活かし、会員数2000人のオンラインサロンのオーナーを務めています。 他のサイトでは掲載されていない独自の切り口で情報発信しつつ、ミニマリストに暮らしています。