ドッグフードの選び方 悩み・症状別で探す

我が家の犬がトウモロコシアレルギー!症状やフードの選び方を紹介

犬にもアレルギー疾患があり、代表的なものはアトピー性皮膚炎・食物アレルギー・ノミアレルギーです。トウモロコシアレルギーは穀物が原因となる食物アレルギーの1つで、犬にはよく見られます。トウモロコシのアレルギー症状が出るのを防いだり緩和したりするにはトウモロコシ除去のフードが必要ですが、どれを選べばよいか迷う人は多いのではないでしょうか。

今回は犬のトウモロコシアレルギーに対応できるフードの選び方についてくわしく解説します。食物アレルギーの具体的な症状や正しいケアのしかたや、トウモロコシアレルギーがない愛犬にトウモロコシを食べさせる方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

もくじ

トウモロコシアレルギーの犬にもっとも大切なケアは食事療法

個体差がありますが、犬がトウモロコシアレルギーを起こすと皮膚炎・口など粘膜の痒みや腫れ・目の充血・嘔吐・下痢など皮膚や消化器系の症状が現れます。食物アレルギーの症状が現れる時間は、アレルゲンに関係なく食後数十時間以上経ってからがほとんどです。前兆として咳やくしゃみをする犬もいます。

犬の食物アレルギーは穀物だけでなく乳製品・大豆・牛肉・ラム肉・鶏肉・卵・魚・リンゴなどが原因の場合もあるので、必ず動物病院でアレルゲンを特定してもらいましょう。もっとも多いのは皮膚症状ですが、まれに重篤な症状が出る犬もいます。愛犬がぐったりしていたり呼吸困難になっていたりしたら、一刻も早く動物病院に連れて行ってください。

食物アレルギーのケアでもっとも重要なのは食事療法です。トウモロコシアレルギーならトウモロコシ不使用のフードが望ましいのですが、トウモロコシアレルギーに特化した商品はないので、穀物アレルギー対応のフードから選びます。穀物アレルギーの療養食を製造するメーカーは多いので、本記事で紹介する方法で選べば愛犬に合うものを見つけるのは簡単です。

トウモロコシアレルギーの愛犬に食べさせるフードの選び方

愛犬のトウモロコシアレルギー対策をするには、トウモロコシを一切含んでいないフードを食べさせる必要があります。穀物アレルギーの療養食でも以下に解説するようなフードは栄養バランスがよかったり、犬にとって食べやすかったりするので非常におすすめです。

もっともおすすめなのはグレインフリーフード

トウモロコシアレルギーを持つ犬にもっともおすすめのフードは、グレインフリーフードです。グレインフリーフードは穀物を一切使わず、トウモロコシや小麦などの替わりに豆類やジャガイモを炭水化物源にして作られています。

グレインフリーフードはすべての穀物アレルギーに対応できるだけでなく、犬にとって重要な動物性たんぱく質が豊富に含まれているのも特徴です。材料に肉や魚を多く使っているのでどうしても高額になりますが、高品質で犬の体によい商品がたくさん出回っています。

主食なら総合栄養食と表記されているものを

愛犬に主食として与えるフードは、総合栄養食と表記されている商品を選びましょう。総合栄養食は犬に必要な栄養素がすべて含まれているフードで、アレルギー対策フードにもあります。

総合栄養食を選んでおくと、愛犬の体重や年齢に合った量のドッグフードと水だけで健康管理ができるので非常に便利です。

少ない食材で作られているフードを選ぶ

食物アレルギーを持つ犬は、いくつかの食物にアレルギーを持つケースが多いので、なるべく少ない食材で作られているフードを与えましょう。食物アレルギーの原因は食物が持っているタンパク質です。

アレルゲンがはっきりしない場合は、単一の食材をタンパク源にしているフードをいくつか用意し、ローテーションしながら食べさせて突き止める方法もあります。ローテーション食は、必ず獣医師の指導に従いながら行ってください。

添加物の使用を最小限にしているフードを選ぶ

トウモロコシに限らず、食物アレルギーがある犬には添加物の使用を最小限にしているフードを食べさせてください。アレルギー体質の犬は保存料・着色料・甘味料などの化学物質にも過敏な可能性があります。化学製の添加物は健康な犬にもよくないので、愛犬の健康状態に関係なく避けた方が無難です。

しかし、ドッグフードは酸化を防ぐため、どの商品にも酸化防止剤が使われています。化学製の酸化防止剤を避けたい場合は、ハーブオイルやビタミンEなど天然由来の成分でできた酸化防止剤を使っている商品を選びましょう。

愛犬の健康を意識するなら獣医師監修のフード

愛犬の健康を意識している場合は、獣医師監修のフードがおすすめです。研究を重ねて栄養バランスを調整し、高品質な食材を使って犬にとって食べやすい味や形状に仕上げられています。添加物無添加のものや、製造方法にこだわっている商品が多いのも特徴です。

フードの種類は市販品によくあるウェットタイプやドライタイプだけでなく、真空パックに入った手作りフードもあります。犬が喜んで食べてくれるものが多いのもよいところです。

フードの形状は愛犬のライフステージに合ったものを

アレルギー対策フードの形状は愛犬のライフステージに合ったものを選びましょう。噛む力が弱い子犬や高齢犬にはウェットタイプが、しっかり噛める成犬にはドライタイプが適しています。

ドッグフードの形状は愛犬の個性に合わせて選ぶのもよい方法です。子犬でも歯ごたえのよいフードが好きならドライタイプを選びましょう。成犬でも水分摂取が苦手だったり、ドライフードではあまり食べてくれなかったりする場合は、ウェットタイプを与えてみてください。

腸内環境を整えるならプロバイオテクスを含むフード

愛犬の腸内環境が気になる場合はプロバイオテクスを含むフードを選びましょう。食物アレルギーの犬は腸内環境がわるいケースがよくあります。プロバイオテクスは人間の赤ちゃんにも食べさせられる乳酸菌で、生きたまま摂取した動物の腸まで届くのが特徴です。             

プロバイオテクスが腸まで届くと、腸内によい細菌が増える・便秘や下痢をしにくくなる・腸の細菌感染を防げるようになる・免疫力が高まるなど動物にとって有益な効果をもたらします。

食物アレルギーを持つ愛犬の腸内環境がよくなると、フードをしっかり消化吸収できるようになるだけでなく、新たなアレルゲンが増えにくい体作りにもつながるので、ぜひ試してみてください。

食物アレルギー対策のフードを売っているところ

食物アレルギー対応のドッグフードは療養食にあたり、疾患を持つ犬のために食材や栄養バランスを考えて作られています。スーパーマーケットなどにはありませんが、大手ネット通販サイトや以下に紹介するところで販売しているので、手に入れるのは簡単です。本記事を参考に買いやすいところを探してください。

実店舗で買いたいなら大手のペットショップへ

アレルギー対策フードを店舗で買いたい場合は、大手のペットショップやイオンなどショッピングモール内にあるペット用品売り場に行きましょう。アレルギー対策フードだけでなく、腎臓病食やダイエット食など他の療養食も豊富にそろえています。

店舗によっては医療機関向けのフードを扱っているところもあるので、必要な人は店員に尋ねてみてください。

まとめ買いをするなら大手ネット通販サイトを利用

愛犬に食べさせるアレルギー対策フードのメーカーや商品が決まっていて、まとめ買いをしたい人にはAmazonなど大手ネット通販サイトの利用がおすすめです。さまざまな業者が出店しているので、商品単価や送料が安いところを選んで購入できます。

また、大手ネット通販サイトには療養食の有名メーカーが公式ショップを出店している場合があるのもポイントです。ネット通販は24時間いつでも注文できるうえ、自宅まで届けてもらえるので、重い荷物を運ぶのが難しい人や忙しい人にも適しています。

かかりつけの動物病院で購入する

アレルギー対策フードは動物病院でも購入できます。はじめて療養食を買う人や、愛犬のアレルギー症状が重い場合におすすめです。動物病院では医療機関専用のフードはもちろん、市販の療養食も取り扱っています。

かかりつけの獣医師なら愛犬の体についてよく把握しているうえ、普段から飼い主とのコミュニケーションが取れているので、良質なうえ愛犬の好みや体質にぴったりのフードを選んでもらえるのもよいところです。

愛犬がアレルギー対策フードを食べてくれない場合

犬のアレルギー対策フードはおいしいものが多いのですが、犬によっては食べてくれない場合があります。食べない場合はほんの少し工夫をするだけでよく食べるようになる可能性があるので、これから紹介する方法を試してみてください。

フードにふりかけやトッピングを加える

もっとも簡単なのは、今与えているアレルギー対策フードにふりかけやトッピングを加える方法です。匂いや味が付いて愛犬が喜んで食べるようになります。ふりかけやトッピングは、アレルゲンの食材を含んでいないものを少しだけ使いましょう。効果を落とさないためにも、療養食はなるべく他の食品を混ぜないで食べさせるようにしてください。

ドライフードならフードをふやかしてみる

ドライフードを食べさせている場合は、フードをふやかしてみましょう。愛犬が療養食を食べてくれないのは、匂いが弱かったりフードが硬くて噛みにくかったりするのが原因の可能性もあります。

ドライフードのふやかし方は非常に簡単です。30~40℃のぬるま湯をフードが浸る程度に注いで5~15分ほど待ち、フードが十分にふやけたら少し冷ましてから愛犬に食べさせます。フードの栄養素が壊れるので、熱湯は使わないでください。

フード自体を温める

フードを温めるとフード自体の匂いがよりはっきり感じられるので、愛犬の食欲が増します。余計な食材を入れなくてよいので、愛犬にドッグフード以外のものを食べさせたくない人は積極的に導入しましょう。

ドッグフードは、ウェットでもドライでも加熱可能です。ウェットの場合は耐熱ボウルに入れて電子レンジで10秒ほど過熱し、ドライの場合はぬるま湯をフードの半分ほど注ぎ入れ、10分ほど待ちます。一般的に犬がもっともおいしいと感じる食べ物の温度は30~40℃です。

ドライフードからウェットフードに切り替える

愛犬が高齢だったり、ドライフードをふやかすのが面倒だったりする場合はドライフードからウェットフードに切り替えるのがおすすめです。一般的にウェットフードはドライフードより柔らかく、匂いもよいので、どんな犬も喜んで食べます。

何種類かのフードをローテーションしてみる

犬によってはフードの好みが頻繁に変わったり、味の好みを把握しにくかったりする場合があります。アレルギー対策フードも種類が豊富なので、フードを何種類か用意してローテーションしながら与えてみましょう。短期間で愛犬が好むフードを見つけられたり、好き嫌いが減ったりする可能性があります。

よく遊ばせてお腹が空いたタイミングで食べさせる

療養食でも一般用フードでも、フードは犬がお腹を空かせているときに与えましょう。タイミングとしては、よく遊ばせたあとがもっともおすすめです。体を動かすとたくさんのカロリーを消費するので、たくさん食べてくれます。

アレルギー用療法食を手作りしてあげるのもおすすめ

市販品でよいアレルギー対策フードが見つからない、愛犬が市販品のフードを食べてくれない場合は療養食を手作りするのもよい方法です。療養食の手作りは、フードのローテーションをしたい人にも適しています。手作りする際のポイントと注意点を紹介するので参考にしてください。

アレルギー用療養食を手作りする際のポイント

アレルギー用療養食を手作りする際は、アレルゲンの食材を一切使わないのはもちろん、犬にとってアレルゲンとなりにくい食材を使うのがポイントです。タンパク質は豚の赤身・鳥の胸肉やささみ・卵黄、食物繊維はニンジン・レタス・小松菜など、炭水化物はサツマイモ・かぼちゃ・白米が適しています。

魚・肉類・卵黄は愛犬が雑菌や寄生虫に感染するのを防ぐため、しっかり火を通してください。魚の場合は骨をきれいに取り除きます。また、食物アレルギーの療養食は水分を多めにして作るのも大切なポイントです。

療養食を手作りする際の注意点

愛犬の療養食を手作りする際にもっとも注意したいのは、栄養バランスです。タンパク質・食物繊維・炭水化物の比率が1:1:1になるように作りましょう。しかし、栄養バランスばかり意識しすぎると手作りを続けにくくなるので、飼い主さんが神経質になりすぎないのも大切です。

手作りの療養食は保存が効かないのでそのときに食べさせる分だけ作るようにしてください。また、調理に使う調理器具は犬専用のものを用意しましょう。

ドッグフードにトウモロコシがよく使われる理由

ドッグフードにトウモロコシがよく使われるのは、安いうえに安定して入荷できる穀物だからです。ドッグフードの炭水化物源にはもちろん、ドッグフードの形を形成したり、とろみをつけたりするのにも使います。成分表示表にコーングルテン・コーングルテンミール・コーングルテンフィードと書かれているのはトウモロコシ由来の材料です。

コーングルテン・コーングルテンミール・コーングルテンフィードはコーンスターチを製造する際にできる副産物で、コーングルテンとコーングルテンミールはトウモロコシのタンパク質を乾燥させて粉末にしています。コーングルテンフィードはトウモロコシの外皮部分をコーンスティープリカーに漬けてタンパク質を強化したものです。

安いドライタイプのドッグフードには、フードのボリュームを増すためにトウモロコシを大量に使っている商品がよく見られます。トウモロコシに限らず、犬にとって穀物は消化しにくく肥満の原因にもなりやすい食材なので、健康な愛犬でも安すぎるフードは避けるようにしましょう。

トウモロコシが犬の体に与える影響について

トウモロコシは犬にとって一概に悪いものではなく、メリットがある食材でもあります。子犬から高齢犬にまでよい影響を与えるので、トウモロコシアレルギーがないなら食べさせてみるのもおすすめです。

犬がトウモロコシから得られるメリット

トウモロコシは炭水化物が豊富で高カロリーなだけでなく、ビタミン・ミネラル・食物繊維などをバランスよく含んでいます。妊娠中の犬に必要な葉酸や子犬の成長を促すカリウムも含むのもよいところです。

トウモロコシは甘くて食べやすいので、愛犬の食欲がないときや、食の細い愛犬に食べさせる食材としても適しています。

トウモロコシアレルギーのない犬なら食べさせられる

愛犬にトウモロコシアレルギーがなければ、トウモロコシを食べさせられます。しかし、トウモロコシの芯・皮・ひげは犬にとって消化しにくいので、食べさせるのは加熱した粒の部分だけにしてください。特に芯は誤飲事故につながるので、絶対に与えないようにしましょう。

また、愛犬がすでに食物アレルギーを抱えている場合は、穀物以外の食材が原因であっても新たなアレルゲンを増やさないように、トウモロコシを食べさせない方が無難です。

アレルギーがない犬にトウモロコシを食べさせる方法

トウモロコシアレルギーのない愛犬にトウモロコシを食べさせる場合にも、いくつか注意点があります。愛犬が健康を損なわずにおいしく食べられる方法を紹介するので、与えるときにはきちんと守ってください。

しっかり加熱調理をして粒だけを食べさせる

犬に食べさせるトウモロコシは必ず加熱調理をしてしっかり火を通すようにしてください。生では消化が悪く、下痢などを起こす可能性があります。加熱は茹でる・蒸す・電子レンジ、のいずれかで行いましょう。

また、犬が食べられるのはトウモロコシの粒のみで、味付けは不要です。アレルギーのリスクを低くしたい場合は粒を押し潰しながら薄皮を取り除き、粒の中身だけにします。

人間用に販売されているコーンの缶詰は犬にとってデメリットしかないのが事実です。コーンの缶詰は遺伝子組み換えのコーンを使っていたり、添加物が多かったりします。

食べさせる量は1日に必要なカロリーの10%以内にする

トウモロコシは犬のおやつと考えて与えましょう。食べさせる量は1日に必要なカロリーの10%以内にします。愛犬の体重から食べさせる量を決める場合は、

  • 3kgの小型犬なら25g
  • 10kgの中型犬なら10g
  • 30kgの大型犬なら60g

を目安にしてください。また、実際に食べさせるときは既定の分量通りではなく、愛犬の体調や食欲に合わせて量を調節する必要があります。

毎日食べさせないようにする

愛犬にトウモロコシアレルギーがなくても、毎日トウモロコシを食べさせないようにしましょう。毎日食べさせていると今まで問題がなかった犬でもトウモロコシアレルギーを発症してしまう可能性があります。

愛犬にアレルギー症状が出ているときの正しいケア

アレルギー体質の愛犬には、普段からさまざまなケアが必要です。症状が出ているときは念入りにケアをしてあげましょう。これから紹介する5点はアレルギー体質の愛犬をケアするうえで特に心がけたいことです。

体を洗うときは低刺激シャンプーを使う

犬にアレルギー症状が出ているときは、低刺激シャンプーをよく泡立てて優しく洗いましょう。皮膚アレルギーがある場合は普段からアレルギー用シャンプーを使うのがおすすめです。シャンプーが終わったら愛犬の体にシャンプーが残らないように、しっかりシャワーで流します。

犬のシャンプーは月1~2回が基本ですが、犬に皮膚症状がある場合は必ず動物病院で相談してシャンプーの頻度を決めてもらってください。

目の周囲や耳のなかを手入れをする

アレルギーを持つ犬は耳のなかに皮膚炎ができたり、目ヤニが出たりするケースもよくあります。症状が出ているときは耳や目の周囲を濡らしたコットンなどで優しく拭いてケアをしましょう。

耳のケアは、外から飼い主さんの目で見える範囲にある耳垢や汚れを取るだけで十分です。綿棒などを無理に耳の奥まで入れないようにしてください。

生活する場所を清潔に保つ

愛犬がアレルギー体質の場合は、飼育場所やベッドなど生活する場所も清潔に保つようにしましょう。愛犬のよい状態を保つには、普段からハウスダスト・ノミ・ダニが少ない環境で過ごさせるのも大切です。

花粉のシーズンは人も犬も家に花粉を持ち込まないよう、散歩など外出から帰ってきたらブラシを使って体に付いた花粉を落としてから家に入るようにしてください。

フードを変えた場合は便の状態にも気を付ける

愛犬に食べさせるフードを変えたときは、しばらく便の状態を観察するようにしてください。軟便や下痢便をするようになったら、新しいフードが愛犬に合っていない可能性があります。

アレルギー体質でなくても、いきなり新しいフードに切り替えるとお腹の調子がわるくなる犬は多いので、新しいフードは今までのフードに混ぜて、毎日少しずつ新しいフードの方を多くしながら1週間~10日かけて切り替えるのがおすすめです。

症状が重い場合は動物病院を受診する

愛犬のアレルギー症状が重いときは、自宅でのケアで乗り切ろうとせず、動物病院を受診してください。高度なケアをしてもらえるうえ、医療機関でしか処方できない飲み薬や塗り薬を出してもらえるので、愛犬が早く回復して元気に暮らせるようになります。

トウモロコシアレルギーの犬に関してよくあるQA集

トウモロコシアレルギーの犬に関する質問はさまざまな媒体でたくさん寄せられています。よくあるQ&Aを紹介するので参考にしてください。

トウモロコシアレルギーの犬に食べさせたい食材は?

トウモロコシアレルギーの犬にぜひ食べさせたい食材は魚です。魚は皮膚の炎症を抑制するオメガ3系の不飽和必須脂肪酸を豊富に含んでいます。ドッグフードなら魚を主原料にしたものがおすすめです。

魚のなかでも白身魚は低脂肪で高タンパクなうえ、犬にとってアレルゲンとなりにくいので、愛犬の療養食を手作りしている人は積極的に取り入れましょう。

犬が食卓のトウモロコシを食べたときはどう対処する?

アレルギーの有無にかかわらず、犬が食卓のトウモロコシを食べてしまった場合は、食べた量とトウモロコシのどの部分を食べたかをチェックします。もし、芯を食べていたら少量でも腸捻転などを引き起こす可能性があるので、すぐ動物病院を受診してください。

トウモロコシに限らず自宅内で犬の誤食を防ぐには、食べ物を犬が届かないところに置く、普段から人の食事を食べさせないなどの工夫が有効です。

コーンスターチは食べさせても大丈夫?

コーンスターチはトウモロコシのでんぷんを粉末にしたものなので、犬が食べても問題がない食材です。しかし、愛犬がトウモロコシアレルギーの場合はなるべく避けるようにしましょう。コーンスターチの純度が低いと、アレルギー症状が出てしまう可能性があります。

トウモロコシを餌にして育った牛の肉は問題ない?

トウモロコシアレルギーの犬でも、トウモロコシを餌として育った牛肉の摂取は可能です。牛が食べたトウモロコシは牛の体内で消化分解されて糖になり、最終的には脂肪として蓄えられます。

牛肉にトウモロコシのタンパク質(グルテン)が入ることはなく、むしろ、トウモロコシの糖で牛肉の脂肪に甘味が付くので犬にとっておいしいのが事実です。

これから療養食をする愛犬に一般用フードの残りを与えてよい?

これからトウモロコシアレルギーの療養食を開始する愛犬でも、今まで食べていた一般用フードがトウモロコシ不使用のものであれば、残っているフードをそのまま食べさせられます。

近年は小麦やトウモロコシなどの穀類を使っていない一般用の総合栄養食も増えているので、療養食を買う前に残っているフードの表示を確認するのがおすすめです。

まとめ

トウモロコシアレルギーを持つ愛犬に食べさせられるフードはたくさん市販されています。子犬用から高齢犬用まであり、ドライもウェットもあるので、愛犬が喜んで食べてくれるものを選びましょう。

高品質で愛犬に合う食物アレルギー対策フードを購入するのに必ず守りたいのは、

  • 購入前に動物病院でアレルゲンを特定する
  • 使用している食材をきちんと確認する
  • 化学物質不使用のフードを選ぶ

の、3点です。食物アレルギーの食事療法は生涯続ける必要があります。経済的に無理なく続けるためにも、フードの購入はメーカー公式サイトがおすすめです。

  • この記事を書いた人

ささみ

ペット栄養管理士、ドッグトレーナーの資格を持ち、人生の大半を犬にまつわる仕事に携わってきました。現在は、これまでに得た知識や経験を活かし、会員数2000人のオンラインサロンのオーナーを務めています。 他のサイトでは掲載されていない独自の切り口で情報発信しつつ、ミニマリストに暮らしています。