初めてのペット、慣れない中で飼い主さんも常に手探りかと思います。お家に慣れてきたところで次は初めての散歩!でも一体いつから外に出ていいのか、何を持っていけばいいのか、わからないことばかりですよね。
この記事では初めてお散歩に行く飼い主さん向けに、必要なものや注意点を解説していきます!
もくじ
初めての犬の散歩。いつから連れてっていいの?
人間の赤ちゃんも初めのうちは外に連れ出せないように、犬もどのタイミングで散歩に連れてっていいのかと悩む飼い主さんは少なくありません。まずは犬を初めて散歩に連れて行くタイミングの目安を解説します。
①最初のワクチンを接種してから約2週間後
生後1ヶ月半〜3ヶ月ごとの子犬は、母親からの免疫が徐々に減っていきます。そのため、この時期はさまざまな感染症にかかりやすく、外に出るのはとても危険。その予防のためにワクチンがあるのですが、ワクチン接種直後は免疫力が弱く、体調が悪くなりやすいので、まだ散歩に連れ出すのはやめておきましょう。
子犬の免疫がつくのは最後のワクチンを接種してから2週間前後かかりますので、安心して散歩に連れ出せるようになるのはその辺りと思っていただくと良いでしょう。免疫がつく前の子犬は些細なことでも命に関わる可能性があります。免疫がつくまでは散歩を控え、抱っこで外に出る程度にしておきましょう。
②生後3ヶ月程度に散歩デビュー
なぜ3ヶ月なのかというと、生後4ヶ月を過ぎると初めての出来事に慣れにくくなると言われているからです。さまざまな刺激や状況に順応するためには生後3ヶ月程度で多くの経験をしておくことが重要です。
この期間を過ぎてから初めて経験したことで怖い思いをしてしまうと、その後も恐怖心が続き、大人になってからも苦手意識を抱いてしまうことも。トラウマを作らないためにも、生後3ヶ月目までに散歩デビューをしておくと安心です。ただし先ほどもお伝えしましたが、散歩デビューには免疫の獲得が必須。ワクチン接種が3ヶ月目までに終わらなかった場合は無理に外を歩かせる方が危険です。
そのため、抱っこでの散歩が必要になってきます。免疫が弱い状態で他の犬と関わったり、地面や草むらを走ることはとても危険です。抱っこをしてベランダに出たり、家の近くを散歩するだけでも子犬にとっては多くの刺激を得ることができます。その時には必ずリードをつけて、万が一地面に降りてしまった時の安全を確保できるようにしておきましょう。
初めての犬の散歩。必要な持ち物は?
免疫も獲得し、いよいよ初めての散歩に出発!飼い主さんも犬もどきどきのお散歩デビューですが、散歩のための持ち物は準備できていますか?どんな事態にも対処できるようにと荷物が増えてしまっては飼い主さんが疲れてしまいますし、逆に必要なものがなかった場合は出先で慌ててしまいます。最低限これだけは準備しておきたいというものをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
①リード
犬を散歩させる時に必ず必要なものがリード。首輪やハーネスなどにつける紐のことを言います。このリードにはいくつか種類があり、長さや機能などで呼び名が変わります。
一つ目は「スタンダードリード」と呼ばれるもので、最も一般的なリードです。迷った時にはこのタイプを選んでおけば間違いがありません。持ち手の部分が輪っかのようになっており、反対側についた金具などで首輪やハーネスに繋げて使います。素材もさまざまなので、犬の力の強さや大きさなどで強度を考えて選んであげると良いでしょう。
二つ目は「ロングリード」というもので、名前の通り非常に長いリードです。これは散歩用というよりもトレーニングに適したリードで、「トレーニングリード」と呼ばれることもあります。犬との距離を取ることができるので、たとえば遠くに離れた犬を呼んで飼い主さんの元に戻ってくる、というような練習に使えます。人が少なく、見晴らしの良い場所で使うと安心でしょう。
三つ目は「伸縮リード」といい、フレキシブルリードと呼ばれることも。飼い主さんの持ち手が大きなハンドルのようになっており、名前の通りリードが長く伸びるタイプです。手元にスイッチがあり、ロックをかけることで長さを固定できます。犬が自由に走り回ることができるので、広い公園や人の少ない場所でのびのびと散歩させたい場合におすすめ。
ただし、リードを短くするためには犬との距離を詰めないといけないので、伸ばした状態から飼い主さんの意思で短くすることができません。ひっぱり癖があったり、飼い主さんの呼びかけで戻ってこられないような犬の場合は避けた方が良いかもしれません。
最後は「ハンズフリーリード」というもので、持ち手部分がショルダーバックのようにかけられたり、腰に巻いたりできるものです。こちらは両手をフリーにできるので、荷物が多い場合や一緒にランニングをするときなどに非常に便利。愛犬と一緒に運動をしたい飼い主さんにおすすめです。
②首輪orハーネス
リードを繋ぐために必要です。首輪はリードを引いたときなどに飼い主さんの意思が犬に伝わりやすく、ハーネスは胴全体に負荷が分散しますので負担が少ないです。どちらも散歩中に引っ張られて抜けたりしないかどうか、まずお家で確かめてから散歩で使うようにしましょう。
③エチケット袋
外でしたうんちは飼い主さんが持って帰るのがマナーです。外でしない犬もいますが、その場合でも必ず持ち歩きましょう。また、数回排泄する可能性もあるので、不測の事態に備えて数枚持っていくと安心です。
商品によっては消臭機能がついているものもあるので、散歩中に匂いが気になる場合はそういった商品を使っても良いですね。エチケット袋で包んだ後、ビニール袋などに入れても良いです。
④水を入れたペットボトル
散歩中におしっこをした時に洗い流すために使います。生活環境にもよりますが、特に都心や住宅街などの散歩はマナーとして水をかけて洗い流さなければいけません。個人の家の壁など、おしっこをかけてはいけない場所もあるので注意。専用のボトルもありますが、ペットボトルに入れるだけだったり、洗剤用の容器などでも代用ができます。
⑤犬用の水筒
上記の水入りペットボトルと違い、こちらは犬の水分補給のためのものです。散歩の所要時間にもよりますが、一時間以上散歩をするようなら持ち歩いた方が良いでしょう。夏場については散歩時間に関わらず水を持ち歩いた方が安心です。熱中症になる可能性もあるので、こまめに水分補給をしてあげましょう。
⑤おやつ
しつけのためだったり、不測の事態が起きた時に犬の気を引くためにもおやつがあると安心です。日頃飼い主さんの指示をよく聞く子だったとしても、外では何があるかわかりません。ご褒美用として少量持ち歩き、あげすぎないように注意しましょう。
⑥散歩用バッグ
細かな持ち物を全て纏めるための小さなバッグです。どんなものでも良いですが、リードを持って片手が塞がってしまうため、ショルダーバッグなど反対の手を開けておけるものがおすすめです。また、使用済みのエチケット袋を入れる場所、おやつを入れる場所、など分けておけるように仕切りやポケットがあると使いやすいでしょう。
初めての犬の散歩。気をつけることは?
持ち物も確認し、いざ出発!初めて歩く地面や知らない街並みにきっと愛犬も興奮して楽しんでくれることでしょう。そんな時、気をつけなければならない散歩中のマナーをご紹介します。
①必ずリードをつける、リードから手を離さない
初めての散歩で意図的に手を離すことはまずないと思いますが、犬をリードで繋ぐことは非常に重要なマナーの一つ。どんなにおとなしい子でも、通りすがりの人からしたらいつ飛びかかられるかわからず不安になってしまいます。必ずリードをつけて、手を離さないようにしましょう。
②人とすれ違う時は人と犬の間に飼い主さんが入る
道ゆく人全てが犬好きとは限りません。犬が苦手な人も多くいます。すれ違う時は可能な限り飼い主さんが間に入るような位置どりをするとお互いに安心です。また、通行の妨げにならないよう、道の端に近い方を犬が歩くようにしましょう。車道付近を歩く場合は、犬が車の前に飛び出してしまわないようリードを短く持って緊急時に動きを止められるよう注意しておくと良いです。
③他の人や犬との交流は危害を加えないよう注意
当然ですが、散歩中はさまざまな人と出会います。散歩中の犬に出会った時はきっと挨拶をすることもあるでしょう。その時、お互いの犬が怖がっていないか、威嚇していないか、など気を配ることが非常に重要です。険悪な雰囲気で近づけてしまうと、飛びかかったり吠えてしまったり、噛み付いてしまうこともあります。
また、相手の犬が嫌がっているにも関わらずしつこく匂いを嗅いでしまう、という時も飼い主さん側がコントロールして距離をとってあげる必要があります。もしご自身の犬が他の犬に苦手意識があったり、攻撃的になってしまう場合は、他の犬となるべく距離を取り、交流をする場合は抱っこしておくなどの対策をしましょう。
まとめ
- 散歩デビューはできれば生後3ヶ月までに
- 最後のワクチン接種から2週間経つまでは抱っこ散歩で外に慣れさせる
- ノーリードは絶対NG!どんなにおとなしい子でもリードをつけて
- 他の犬との交流を楽しみながら、嫌がっているようならすぐに離れる
いかがでしたか?初めてのお散歩、犬も飼い主さんもドキドキの瞬間ですね。犬にとって散歩は気分転換でもあり、運動にもなり、とても重要なもの。お互いに楽しみながら散歩の時間を過ごせるよう、万全の準備をして臨みましょう!