飼育方法の悩み

ドッグフードの保存方法と保存容器について解説!

愛犬のドッグフードをどのように保管していますか?フードの鮮度が落ちないように正しく保管できているでしょうか?

ここでは愛犬の健康に大きく関わるドッグフード、その中でもドライフードについての正しい保管方法を紹介していきたいと思います。

ドッグフードが劣化する理由とは

ドッグフードが劣化する理由とは

ドッグフードが劣化する理由の一つとして『酸化』があります。

酸化とは?

「電子を失う反応」と定義されています。簡単にいうと物質が酸素と反応して劣化していくことを指します。金属類が錆びたり、リンゴの切り口が変色するのもこの酸化反応によるものです。

もちろんドッグフードも空気に触れた瞬間から酸化」が始まります。 

この他には細菌による腐食があります。細菌は空気中にも存在し、特に暖かくて湿気の高いところを好み、そのような条件下ではその活動が活発になることが知られています。

夏場などに食品の腐食が多くなるのはこのためです。

ドッグフードを劣化させない方法

ドッグフードを劣化させない方法

ドッグフードを全く劣化させない方法はありませんが、劣化スピードを遅くする方法はいくつかあります。

まずは湿気の少ない涼しい場所で保管しましょう。

これについては多くの方が食品の保管方法として理解している知識だと思います。

前述の通り細菌などは高温多湿の環境を好みますのでなるべくその状況に近づけないことがフードを長持ちさせるために必要です。

ただし、ドライフードの場合、涼しいところが良いからといって冷蔵庫に保管してはいけません

これは冷蔵庫のような低温環境下から一気に常温の環境に移ると、その温度差によって空気中の水分がフードに付着し腐食を早めるためです。

冬場に温かい部屋と冷たい外気の境目である窓が結露する理由と同じです。

ただし水分含有率が高いウェットタイプはこの限りではありません。

保存容器について

パッケージ開封後は中のフードを別の容器に移した方が良いの?

これについては賛否両論ありますが、良く考えてみれば元々ドッグフードのパッケージは製造から開封まで長い間フードを劣化から守れるように考えて造られています。

現在はパッケージの機能も向上し外部の環境から中のフードをしっかり守れるようになっています。

このためジップ等で密閉できる場合は特に別容器に移し替える必要はないと考えます。

別容器に移すことのデメリット

容器の臭いがフードに移ってしまうことが考えられます。しっかりと容器を洗っても人の嗅覚では感じられない匂いが残っているかも知れません。

犬は人間に比べて味覚が発達していない分、嗅覚がとても発達しており、その感覚は人間の数千倍から1億倍とも言われています。

犬の食欲は食べ物の匂いで大きく左右されると言われており、人間が気付かない匂いによって知らないうちにワンちゃんの食欲低下を招いているなんてこともあるかも知れません。

一食ごとの小分けにして保存することで開封頻度を抑えて酸素との接触回数を下げるという考えもありますが、それよりも匂い移りによるワンちゃんの食欲低下の心配の方が大きいと私は考えます。

ドッグフードは開封後は何日もつのか?

ドッグフードは開封後は何日もつのか?

基本的にパッケージに記載されている賞味期限は未開封という条件下のものです。

それでは一度開封したフードはどのくらいの期間で食べ切るのが良いのでしょうか?

フードはパッケージを開けた瞬間から劣化が始まります。

劣化スピードはその環境にも大きく左右されることから何日以内なら大丈夫と決めることは難しいです。

前述した通り高温多湿を避けた冷暗所に保管することで少しでも長持ちさせることができます。

このことから開封後のフードが何日もつのかという考え方よりも開けたらなるべく早く食べるように心掛けることが大切です。

人間でもお菓子は開けたてが一番美味しいですよね。次の日でも食べられないことはありませんが味は落ちてしまいます。

これはドッグフードも同じことでワンちゃんに美味しいご飯を食べてもらうためにも開封後はなるべく早く食べ切るという意識が必要です。

ただ、フードは内容量が多いほど価格も抑えられていることが多く、大容量のものを買って節約したいという気持ちもあると思います。

まずはワンサイズ小さめのものを買ったりと、お財布と相談しながら決めていただくのが良いと思います。 

一つの目安として1週間で食べ切れるサイズを買うことをオススメします。  

最後に

今回はドッグフードの中でも一般的な食事であるドライタイプの保管方法について説明してきました。

基本的な保管の方法を守った上で、なるべく早く食べ切ることが必要です。

みなさんも開封後の劣化の進んだ食べ物は例え健康に害がないとしてもあまり食べたくありませんよね。それはワンちゃんでも同じでしょう。

正しい保管方法で最後まで美味しく食べられるよう飼い主さんの工夫が大切です。

あとがき

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玉石混在の世界ですから、いったいどの情報を信用すればよいのか、さらに悩んでしまいますよね。

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  • この記事を書いた人

ささみ

ペット栄養管理士、ドッグトレーナーの資格を持ち、人生の大半を犬にまつわる仕事に携わってきました。現在は、これまでに得た知識や経験を活かし、会員数2000人のオンラインサロンのオーナーを務めています。 他のサイトでは掲載されていない独自の切り口で情報発信しつつ、ミニマリストに暮らしています。